[健康長寿コラム14回] 低栄養のサインを見逃さない:基準と対策ポイント
健康長寿の社会づくりを目指して、「いちやま健幸プロジェクト」を実施中です!
この連載コラムでは、皆さまの食生活等に活かせる情報を発信していきます。
今回は「低栄養」のお話になります。
「低栄養」とは食欲や噛む力の低下などから食事量が減り、活動量の低下、筋肉や内臓などの栄養が不足した状態を言います(1)。
低栄養は「BMIが20以下」が判断基準の一つとして考えられています(2)。
また、低栄養と類似する「痩せ」の基準として「BMIが21.5未満」と食事摂取基準で定義されています(3)。
BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算することができます。
この式を使ってご自身の身長と基準の数値から逆算すると、低栄養の判断基準となる体重がわかります。図も合わせてご覧ください。
低栄養・痩せの基準となる体重を知ろう!
体重以外にも「元気が出ない」「病気が治りにくい」「むくみやすい」「口が渇きやすい」といった状態にある方は低栄養のリスクがあるかもしれません。
低栄養を防ぐための食事のポイントとして、まずは『食事の型』となる「主食・主菜・副菜」+「果物・牛乳」を意識し食材・献立を選ぶようにしましょう。特にたんぱく質は不足しがちになるので、肉・魚・卵・大豆製品のどれかを「手のひら1杯ほど」を毎食取れるようにしましょう!
It’s me! いちやま
今回ご紹介するいちやまマートの商品は・・・
このシュウマイは冷凍になるので、冷凍庫に常備しておけば「今日はおかずを作るのが難しいな」という時の助けになってくれます!ご飯・汁物などの他のお料理と合わせて1人あたり3〜4個召し上がれるとちょうど良いですね。
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引用文献
1. 健康長寿ネット「高齢者の低栄養」
(https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/rounensei/tei-eiyou.html )
2. Staratton RJ.Green CJ, Elia M. Evidence based for oral nutritional support disease-related malnutrition. an evidence-based approach to treatment 168-236, CAB Inter National Publishing, 2003.
3. 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html )
●この記事の執筆者
佐原和真(さはらかずま)
管理栄養士
UNITED STYLE 代表(https://www.unitedstyle-hrl.com/ )
健康づくり、体力向上を目指す市民ランナー向けに栄養情報発信、サポートなどを行う。自身も2022年にフルマラソン2時間30分を記録。
●この記事の監修者
五味達之祐(ごみたつのすけ)
研究員/管理栄養士
東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム
地域での公衆栄養活動・研究の経験を通して、高齢期の方の誰もが健康になれる食環境づくりのための研究を実施している。
(研究者情報:https://researchmap.jp/t-gomi)