【イベントレポート】『みんなで防ごう 働く世代の糖尿病講演会』開催しました!
2026年2月7日(土)、山梨県甲府市にある山梨大学生命環境学部附属農場にて、「いちやま健幸倶楽部」第8回講演会『生活習慣病に配慮した食生活とは?〜食後高血糖を抑制する食生活の秘訣〜』を開催しました。
当日は、雪が舞う厳しい寒さのなかにもかかわらず、ご参加いただき誠にありがとうございました。
今回は講演に加え、山梨大学附属農場での収穫体験も実施し、「学び」と「体験」の両方を楽しんでいただける内容となりました。
水耕栽培で育てられたチンゲンサイの収穫体験
イベントのはじめには、山梨大学附属農場にて収穫体験を実施いたしました。
収穫体験の前には、今回の会場となった山梨大学附属農場の技術職員・小林様より、農場についてのご説明をいただきました。この農場には、果樹や野菜の畑やガラス温室、人工気象室などの施設があり、ぶどうや桃などの農作物の作付けを行い、教育・研究に活用されています。
参加者の皆さまは、普段なかなか知ることのできない大学農場の役割や取り組みに、興味深そうに耳を傾けていました。
その後、実際にガラス温室へ移動し、収穫体験を実施。
今回収穫したのは、水耕栽培で育てられたチンゲンサイです。この日のイベントに合わせて、約50日間かけて育てられたものを、参加者の皆さまに実際に収穫していただきました。
「自分で収穫すると、より大切に食べたくなる」「新鮮さが伝わってくる」といった声も聞かれ、食と農を身近に感じていただく貴重な機会となりました。
食後高血糖について学ぶ健康講座
収穫体験の後は、講演会を実施。
講師には、山梨大学生命環境学部 地域食物科学科 食品栄養学研究部門 教授の望月和樹博士をお迎えしました。
講演では、専門的な内容を交えながらも、日常のエピソードや身近な話題を織り交ぜたお話や、参加者へのクイズなどを織り交ぜ、終始和やかな雰囲気の中で進められました。
「食後高血糖を上げない」ためのポイントとは
講演の中では、「食後高血糖を上げないための生活習慣」について、わかりやすく解説していただきました。内容の一部を紹介いたします。
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食後高血糖の調節に大きく関わっているのが「消化管」であり、糖が血液中に入るスピードをいかに緩やかにするかが重要なのだそうです。
そのための具体的なポイントとして、次の3つが紹介されました。
① ゆっくりよく噛んで食べること(食べる速さが増大すると、動脈硬化促進因子の血中濃度が上昇する。早食いは動脈硬化を促進させる。)
② 糖が胃から小腸へ移動する速度を遅くすること(胃は、胃酸を分泌してタンパク質の構造を壊しています。タンパク質の構造を壊すと、消化しやすくなります。
→脂質・タンパク質は、胃を出る速度が早い。タンパク質や脂肪と一緒にごはんを食べると、胃から糖が出てくるのが遅くなる。)
③ 小腸から血中へ糖が吸収される速度を緩やかにすること(小腸は、デンプンなどの炭水化物の分解をして、小さい糖(単糖)になったものを吸収しています。
→清涼飲料水やお菓子に多い「単糖・小糖」は、血糖値が急激に上がるのに対し、ササニシキやあきたこまちなどのお米に多い「アミロースでんぷん」は消化速度が遅く、血糖値が上昇しにくい。
一方、同じお米でももち米やコシヒカリに多い「アミロペクチンデンプン」は消化速度が早く、血糖値が増大しやすい。)
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どれも、食べる速さや食べ方など、今日からすぐに意識できる内容ばかりで、参加者の皆さまも熱心にメモを取っている様子が印象的でした。
講演後の質疑応答では、参加者の皆さまから多くの質問が寄せられました。
普段の食事での工夫や、家族の健康管理についてなど、望月先生から一つひとつ丁寧にご回答いただきました。
健康づくりを支える「いちやま健幸倶楽部」
いちやま健幸倶楽部では、今後も皆さまの健康づくりを応援する講演会やイベントを開催してまいります。
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