[健康長寿コラム16回] いちやまマートでの健康普及活動が国際医学雑誌BMJ Open誌に掲載!
健康長寿の社会づくりを目指して、「いちやま健幸プロジェクト」を実施中です!この連載コラムでは、皆さまの食生活等に活かせる情報を発信していきます。
今回は、いちやまマートでの健康普及の活動の内容を示した論文が国際医学雑誌に掲載されたことにあわせて、その概要をお伝えします!
今回の論文の内容と、健康普及活動について
いちやまマートは、東京都健康長寿医療センター研究所との共同研究として、多様な食品摂取を促す健康普及を行っています。この論文は、その「方法」をまとめたプロトコル論文という種類の論文です。
健康普及は、「情報提供」「教育機会」「サポート環境」の3つの軸で構成されており、ソーシャル・マーケティング理論を組み合わせて普及内容を検討しています。
「情報提供」では、お客様へのヒアリングを通じたコアメッセージを作成し、ポスターや店内アナウンス、SNS等を通じて、多様な食品を食べることの重要性を伝えるメッセージを発信しています。
「教育機会」では、「フレイル予防」や「食生活・栄養」をテーマとした、健康イベントを開催しています。
「サポート環境」では、惣菜・弁当コーナーのディスプレイの工夫、SNSにおける店舗・顧客間でのコミュニケーションの促進を進めています。
現段階では、モデル店舗のみでの実施となっており、2025年10月から11月にかけて実施させていただく調査で、事業開始から1年間で、モデル店舗では、普段通りの営業の店舗と比較して多様な食品摂取の向上につながったのか、という点を評価していきます。
この[健康長寿コラム]も、この研究の一環として、今後も質の高い健康情報を皆様に届けてまいります!
この記事で紹介している論文のより詳細な情報はこちらのプレスリリースをご覧ください。
(プレスリリースの中に論文情報も記載されています)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000116581.html
It’s me! いちやま
今回ご紹介するいちやまマートの商品は・・・
【大きな鮭が旨い幕の内弁当】
この研究の「サポート環境」の一環として表示しているお弁当POPは、健康のために食べてほしい10食品群のうち、何種類が含まれているかを示しています。1日に7点以上が理想的で、なんと、このお弁当には1食で6種類も入っています!
●この記事の執筆者
五味達之祐(ごみたつのすけ)
研究員/管理栄養士
東京都健康長寿医療センター研究所自立促進と精神保健研究チーム
地域での公衆栄養活動・研究の経験を通して、高齢期の方の誰もが健康になれる食環境づくりのための研究を実施している。
(研究者情報:https://researchmap.jp/t-gomi)
引用文献
1) Gomi T, Motokawa K, Shirobe M, Iwasaki M, Hayakawa M, Edahiro A, et al. Effect of health promotion interventions in supermarkets on dietary variety among Japanese older adults: a protocol for a cluster non-randomised parallel-group comparative trial. BMJ open. 2025;15(9):e099985.