#いちやま四姉妹 農家訪問第4回 トマトの美味しさの裏側(フルーツフルティカ農家さん取材記)

ハイテク装置が揃っているトマトの栽培現場。すごくハイテクですね。と農家さんにお聞きしたら、一言。

「ただ、美味しいトマトを作りたいだけです。」そんな美味しさの裏側をお伝えします。

 

こんにちは!いちやま四姉妹の次女、ちこりです。みなさん、トマトはお好きですか?農家訪問企画3回目、今回は私ちこりが青果バイヤーと一緒に、山梨県富士吉田市小明見にあるトマト生産事業所「富士トマ」様に伺いました。

取材をしてびっくり!取材当日はあいにくの土砂降りだったこともあり、泥まみれになることも覚悟の上で伺いましたが、実際はハイテク機器が揃い外の土砂降りも一切感じさせない、一面がシートで覆われ真っ白のとても明るいハウスでした。そんな「富士トマ」の宮下さんにお話を伺いました!

トマト生産事業所 富士トマ 代表者 宮下功様
 

 

─美味しいトマトを作るコツはありますか?

美味しいトマトを作るには、できる限り与える水分を絞り、トマトの実に栄養が集中するように育てることが大事です。

これは本来、約40g〜50gの実に育つ中玉系の品種なのですが、おいしくさせるために絞って絞ってストレスを与える為、約半分程度の大きさにしかなりません。

 

─この苗、とても長いですね。このような仕立て方は初めて見ました。

仕立て方は生産者ごと、色々と工夫をしている方が多いです。これは一本仕立てという仕立て方で、木の長さは1本約7~8mです。1本の木から約20果房程度収穫できます。それ以上は木が持ちません。 

 

─葉っぱが少ないですね。

葉はこれだけあれば十分です。葉を取り通気性を良くして病気にならない様にする事でトマトの品質も良くなります。こういった作業も味に影響します。栽培期間、収穫、葉や脇芽を取る作業により栄養がトマトに集中しておいしいものを生産する事が出来ます。

 

─すごいシステムですね。

これが複合環境システム、いわゆるスマート農業の設備です。ハウスの中の温度、湿度、 二酸化炭素濃度、日射の強さを管理しています。 これから夏に向かって暑くなってきたら、遮光をしたり、もっと暑くなったら周りの窓を開けたり。それでも温度が上がる場合はファン(換気扇)が回り、温度を下げることができます。

 

 ─こちらの装置は何ですか?

これが、二酸化炭素発生装置です。トマトも生きているので、窓を閉めておくと光合成に よって二酸化炭素濃度が下がります。光合成の効率を落とさないために、装置で二酸化炭素濃度を上げています。二酸化炭素濃度が一定以下になると自動で作動します。

 

─宮下さんのお話から、美味しいトマトを作りたいという想いが伝わってきます。

フルーツトマトは水分を絞っているので、生育にはとてもリスクが高いです。ところでトマト食べてみますか、この辺はみんな美味しいですよ。グリーンヘッドといいます。黒っぽいでしょ。これは実が赤い状態になるとわからなくて、実が緑色の時期だけ見分けることができます。

とにかく、美味しいトマトを、作りたいんです。ハウス内の環境はコントロールをしないと、味が求められなくて。できるだけいいものを作ろうとしたらどんどん、(たくさんのハイテク設備を指しながら)こうなっちゃいました。

 

編集後記

私は、トマト栽培がこんなに工夫を凝らして行われているとは知りませんでした。

今まで何となく食べていたトマトですが、これからはこういった背景も思い浮かべながら美味しくいただこうと思いました。

「富士トマ」の宮下さん、今回は取材にご協力いただきましてありがとうございました!

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