【いちやま健幸プロジェクト】 ムリなダイエットは禁物、フレイルを防ぐ食生活とは イベントレポート(2)

【いちやま健幸プロジェクトからのお知らせ】 2024年12月10日に、山梨県甲府市にある、かいてらす(山梨県地場産業センター)で、「いちやま健幸プロジェクト」の健幸チェックと講演会のイベント「お達者健診PLUS 講演会」が開催されました。

今回は、その模様のレポートの中編、講演会の模様をお届けします。

フレイルを防ぐための食生活

イベント後半の講演会では、いちやま健幸プロジェクトを監修する、東京都健康長寿医療センター研究所の五味達之祐さんが「健康長寿のための食生活〜自宅でできるフレイル予防」と題して、高齢者が陥りがちなフレイル(加齢を伴う心身の衰え)を引き起こさないための食生活について、詳しく説明しました。

フレイルの原因の一つは、加齢によって食が細くなり、栄養不足が引き起こされること。フレイルが進行すると、身体機能の障害を引き起こし、介護がなければ生活できなくなる危険性が高まると指摘します。

今回の健幸チェックは、フレイルや生活機能の低下が起こっていないかを調べるために選ばれた種目となっていたそうです。

五味さんは、フレイルを起こさないために、高齢の方々に不足しがちなタンパク質・脂質といった栄養素を積極的に摂ることが重要だと指摘しました。

特に、食生活に気をつけるというと、ビタミンやミネラルといった栄養素だけでなく、炭水化物(エネルギー)、タンパク質(骨格・筋肉)、脂質(貯蔵)といったエネルギーを含む栄養素をしっかりと食べることが、フレイルを防ぐための重要なポイントだということです。

ムリなダイエットは禁物

高齢期に特に注意すべきこととして、五味さんが指摘したのは「痩せないようにすること」。若い方にはダイエットに取り組んでいる型もいると思いますが、高齢期になると、若い頃のようにダイエットをしてしまうと、かえって健康上のリスクが高まる可能性があります。

「若い頃の目標BMI(ボディ・マス・インデックス、身長と体重から算出する対角の指数)を高齢者にそのまま適応してしまうと、かえって健康上のリスクが高まる、というデータがあります」(五味さん)

習慣的に運動をすることは大切ですが、「過度な減量思考はNG」と五味さんは強調します。高齢期の減量は、加齢に伴う食欲減少、体重減少と合わさることでフレイルを促進してしまう可能性があります。

特に日本は、BMI20を下回る高齢者が20%弱おり、高齢期に痩せ過ぎにならないよう、BMIをコントロールしていくことが大切ですね。

では、どのように、食生活を改善していけば良いでしょうか。後編へ続きます。

(次回へ続く)https://ichiyamamart.com/bimimagazine/202412202425--10-3「【いちやま健幸プロジェクト】 10の食品をチェック!食品摂取多様性でフレイル予防 イベントレポート(3)」

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